探偵に調査を相談・依頼する際の重要ポイント

探偵が実施する相談業務や受件業務は「調査の方向性」や「調査のリスク」に関わる重要な情報となります。

探偵が現場で実施する数多くの調査は「依頼人からの情報を基に実施」されるものです。すなわち「調査を受件した時点での情報の重要性が極めて高く」調査結果が判明するまでのプロセスに大きく関わるのです。

依頼人の記憶があいまいであったり、重度の思い込みが情報に多くあったならば「基本情報にズレが存在」し現場で実施される調査も遠回りや無駄な調査が数多くなってしまうものなのです。

ですから探偵との相談や受件の際には「曖昧な情報と確実な情報を分けて探偵に伝える」ことが重要なポイントと言えるのです。

どんなに些細な調査であってもこのポイントは全ての探偵が実施する調査に関わる重要ポイントですので「ご相談やご依頼の際には整理」しておくことが望ましいと言えるでしょう。

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探偵に伝える事前情報の正確性

前述したとおり「事前情報の正確性」は探偵が実施する調査の要と言えます。そして、事前情報が乏しい調査は時間や調査費用が多く必要となることも理解できることでしょう。

浮気調査を例に少しご説明しますが、仮に専業主婦の奥様の浮気を疑い探偵に相談します。

夕方から夜にかけては夕食の買い物や支度などで「長時間の外出が不可能な生活パターン」にある人物であることが相談者からの事前情報にあるとします。週末も家族と過ごす時間が多く、奥様が単身にて外出する機会は稀であるというのです。

この御相談内容の情報が正確ならば「探偵は平日の日中の調査を模索」することが当然となり、他に細かな情報を話の中から探し出し、奥様の浮気が濃厚な曜日を選択し浮気調査の手法やプランを相談者にご提示するのです。

この一連のご相談のお話しに「相談者の勘違いや思い込み」が存在したならば「探偵の提案したプランは的外れ」となってしまう可能性が高いと言えます。

ご相談者の把握している奥様の行動パターンに想定外な時間が数多く存在したならば「浮気調査は思うように進行しない」と言えるのです。

自身以外の人物の行動を把握することは簡単ではありません。身内であっても困難なことにかわりはありません。ですから相談時点でたわいもない些細な情報であっても「探偵に伝える」ことで可能性が変化することもあることを理解し、ご相談・ご依頼することが良いと言えるのです。

密な相談や情報の共有は探偵との信頼関係の第一歩

探偵とご依頼者の信頼関係は「調査を実施し結果を出す共有の目的の基に生まれる」と言えます。調査案件に対して必要な情報を得ようという探偵の姿勢は依頼者にとって安心できる姿と言えます。

この探偵の姿勢なくして「依頼人の信頼」を承ることはありません。調査案件の受件に際し、担当探偵が正確で細かな情報を得ようとしない人物ならば「調査依頼先として相応しくない」可能性があります。

調査に関するやり取りや交わす言葉が少ない探偵から「安心してください必ず結果は出ます」と言われても信用できるか半信半疑で不安になることでしょう。

優良な探偵ならば事細かにご相談者からお話しを伺い「最適な調査を選択したい」と考えるものです。密な相談を実施する探偵ほど「優良な探偵である可能性が高い」と考えられるのです。

簡単に相談を済ませようとする探偵は「要所を理解していない」可能性もあり危険と言えます。相談する立場で考えれば「話を短時間で理解できるから優秀な探偵」と捉える人物は多く存在しないでしょう。

推理よりも重要な法規を理解している探偵

現実の探偵が推理をベースに業務を実施したならば「ご依頼者から苦情の嵐」となることでしょう。言葉にするまでもなく、探偵の推理が現実に起こる出来事通りである確率は極めて低いと言えるからです。あてにならない推理に報酬を支払うご依頼者など多くの場合には存在しないのです。

しかし、探偵に依存しやすい「不安定な精神状態にあるご相談者・ご依頼者」に関しては、この限りでないことが言えるのです。

世間的には軽いノイローゼ状態や悩みがひどく何日も睡眠不足などの健康状態にある人物は「正しい判断は不可能」となっていることが少なくないのです。

悪意がある探偵がこのようなご依頼者のパートナーとなっていたならば「無駄に多くの日数や時間の調査」を勧め、依頼人の不安を煽る行為が頻繁になるのです。探偵業界はこのような悪意ある探偵を排除すべく人材育成のため「探偵業法に沿って教育のための時間を設けている」のです。

探偵個々レベルのお話しになりますが「探偵として業務を遂行するために必要な知識や法律を理解」することが探偵活動を実施する上で重要となってきているのです。

探偵個人の推理も時には役立つでしょうが、それ以前に「探偵自身に可能な業務を理解」することの優位性は高いと判断できるのではないのでしょうか?

もし、私自身が探偵に調査を依頼する立場になって考えるならば「推理よりも法規を理解している探偵を選択する」ことは間違いない選択と言えるのです。

頼もしい探偵

世間のトラブルや問題を解決するために調査を実施する探偵ですが、探偵が実施した調査によって依頼者が抱える「問題全てを解決する」ことは無いと断言できるのです。

おどろかれる方もいらっしゃると思いますが、探偵が担う問題解決の部分的役割は多くの場合「事実確認」と言え、トラブルの相手が優位に立たない状況証拠を揃えることといえるのです。ですから、探偵に全てを任せて安心という案件は本当に少数と言えます。

そんな探偵の中には稀に「頼れる探偵」も存在しています。

どのような探偵が頼れる探偵か?ご説明しますとトラブルや問題の「重要なポイントを理解し必要となる行動を提案」してくれる存在と言えるでしょう。

将来的にトラブル相手の出方次第では法的対応が必要になる想定がついたり、相談内容から「相談者がどの部分を解消してほしいか?理解が出来ている」探偵は心強く頼もしい存在と言えるのです。

やはり、探偵の力量が問われる場面とも言えるのですが、過去にトラブル解決の経験が数多くあるかが基本となることは否定できません。「いい加減そうに見えて頼もしい探偵」の存在はフィクションの中だけとも言い切れないのです。

探偵と自己管理能力

探偵という職業をしていると「自身の仕事ぶりを考えさせられる時間」があります。

世間的に考えて民間の職業の中でも特殊な職業の一つである探偵は「探偵個人の考え方ひとつ」で現実に実施される業務の方向性が大きく異なってしまうのです。

依頼人にとって悪く転ぶも良く転ぶも探偵次第という場面が日ごろの業務のなかで数多く存在しているのです。ですから「探偵としての自身の仕事ぶりを振り返る時間」が大なり小なり必要となり、自問自答を繰り返し「最善の選択」であったか?を過去の業務を振り返るのです。

探偵達はこの時間が重要と判断しています。探偵という職業は誘惑が多いお話しが転がり込む機会が多数存在し、自己管理能力が問われる場面が多い職業と言えます。甘い誘惑に乗ってしまい自業自得とも言える損害をだしてしまう業務に手を出してしまうことも十分にあり得るのです。

探偵として自分をコントロールし、小さな調査であっても最善を尽くし丁寧に対応出来ていたか?を初心に日々精進することが大切と考えているのです。